in LIG on 2022-04-27
デザインの実例は、元記事参照:
- インクルーシブデザイン:上流工程から高齢者や外国人、障がい者などにメンバーとして参画、またはワークショップに参加してもらい、より精度の高いデザインを生み出そうという手法。高齢者や障がい者に特化するのではなく、健常者目線からでは気づけないアレコレを見出し、誰もが使いやすいデザインを模索していける。
- One Page Webサイト:あえて情報を絞った1ページでの構成が増えてきている。スクロールするだけですべての情報にアクセスできることが、ターゲットによってはニーズとして高まっている。複雑な操作や下層ページへの遷移は排除して、情報を研ぎ澄ましていった結果がこのレイアウト。
- 強い没入感を生むWebサイト:非日常をオンライン上に求めるユーザーが多くなっている。世界のその場所に降り立ったような体感を味わえるWebサイトを必然的にユーザーが求めてしまう。行ったことのない場所、見たことない景色を、ダイナミックで美麗な写真や動画・演出を用いて魅力的に映し出し、ポジティブな印象を醸成。
- ヒーローイメージを使用しないWebデザイン:昨今、その流れからあえて外れ、タイポグラフィや配色、シェイプを用いてよりデザイン性の高いレイアウトが好まれるようになってきた。このデザインの利点は、ブランドの色や特性をユニークに表現することができる点。アイデンティティを明確に表現できる。デザインの難易度はかなり高いが、ブランディングの重要度が高い昨今では有効な手段。
- ビッグサイズのタイポグラフィー:巨大なサイズのタイポグラフィーを利用するサイトをかなり見かけるようになってきている。強く端的なコピーをインパクト十分に展開することでユニークさを高めて印象に残るWebサイトに仕上げている。一定以上のサイズのタイポグラフィーはグラフィックと同じ効果を持たせられる。ミニマルな印象を残しつつ印象を強めたい場合などには有効な手法となる。
- インタラクティブフォント:ビッグサイズのタイポグラフィーがトレンドとなっている中で、そのフォントに対してインタラクティブな要素を採用し、ユーザーの操作に合わせてフォントのウェイトや形態を変化させ、より印象を強く、ユニークな体験を提供する。バリアブルフォントの発達によって無段階の調整ができるようになってきているため、このようなアイデアが手軽に再現できる。ホバーや導線などに取り入れることでUIとしての役割を持たせたりと今後も活用法が広がりそうな手法。
- 粒状感のあるグラデーション:ノイズやフィルターを加えて質感を持たせたグラデーションが人気。グラデーション自体線形や円形ではなく複雑なもの、例えば波のような自然な流線形のものが流行ってきた。粒状感をプラスすることで印刷物のような質感を再現したり、フィルムカメラのようなアナログ感をプラスしたりと複雑な効果を生む。
- 線画を用いたWebデザイン:現代的な印象とレトロな印象を合わせ持つ線を効果的に利用したWebデザイン。線自体が主役になるデザインが増えてきた。
- グラスモーフィズム:グラスモーフィズムは半透明の要素を用いた透明感のあるデザインのこと。透明感のあるデザインや前面のオブジェクトをより際立たせるためのアプローチとして利用されてきた。
- 水平スクロール:横スクロールが適しているコンテンツは限定的だが、ストーリー展開をより魅力的に見せることができる。
- コントラストカラー:ネオンカラーなどを用いた鮮やかなコントラストの配色のWebデザイン。鮮烈な色使いは強い印象を残し、注目を集める。
- イマジナリーマルチレイヤー:コンテンツを何層にも重ねたレイアウトをよく見かけるが、スライダーやギャラリーの表現として新しく登場。Webでは限られたスペースでの表現が求められるため、より多くの情報を載せるために有効な手法。
- 白黒のカラースキーム:メインの配色として白と黒を用いたWebサイトは静かな印象ながらも力強さを生み出す。視線誘導などは工夫する必要があるが、そのコントラストの差が美しさを醸成する。カラー写真を使ってみるとよりその美麗さを強調できる。
まったく新しい概念が急に流行ることはなく、既存の概念のアップデートが繰り返されていくのが基本的な流れです。少し視点を変えてみたり、いろんな手法の良いとこ取りをして組み合わせたり、ちょっと外してみたりと試行錯誤の中から新しいデザインが生み出されたりします。