UXデザインの手法、その奥深さまで知ることができる8冊!

https://webtan.impress.co.jp/e/2022/10/31/43447

知るほどに奥が深く、必要な知識の多さに気づく。それがUXデザインではないだろうか。今回は、UXデザインに初めて取り組む人に向けて参考になる書籍を紹介する。お話を聞いたのは、freeeでプロダクトデザイナーとして活躍する森川裕美さんだ。

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  1. 『UXリサーチの道具箱 – イノベーションのための質的調査・分析』(樽本 徹也:著 オーム社:刊):インタビュー、ペルソナ作成、シナリオ作成などでつまずきがちなポイントをおさえ、その上でシンプルなやり方がコンパクトに解説。さらに、各章の終わりにオススメの書籍をブックガイドとして掲載。
  2. 『ユーザビリティエンジニアリング – ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック』(樽本徹也:著 オーム社:刊):設計・開発したUIが使いやすいものになっているかを評価することに特化。
  3. 『ユーザーインタビューのやさしい教科書』(奥泉直子、山崎真湖人、三澤 直加、古田一義、伊藤英明:著 マイナビ出版:刊):ユーザーインタビューにフォーカスした書籍。本書は2015年に出版された版の改訂版として2021年に出版された。改訂されたことでオンラインインタビューにも対応。

以降は中級者向き:

  1. 『エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法』(山崎和彦、上田義弘、高橋克実、早川誠二、郷健太郎、柳田宏治:著 丸善出版:刊):道具が変わってもやりたいことを達成するまでのユーザーの行動をシナリオ化するのか、あるいは、道具を固定してやりたいことを達成するまでを書くのかでは、レイヤーが異なる。その抽象度の理解に役立つ。また、進め方のフレームワークについても解説されている。
  2. 『UXデザインの教科書』(安藤昌也:著 丸善出版:刊):人間中心設計(HCD: Human Centered Design)、UXなどを学術的に学ぶときに役立つ。
  3. 『人間中心設計の基礎(HCDライブラリー第1巻)』(黒須正明:著 黒須正明、松原幸行、八木大彦、山崎和彦:編 近代科学社:刊):辞書的に手元に置いておきたい。

デザインの世界に親しむ書籍:

  1. 『デザインリサーチの教科書』(木浦幹雄:著 ビー・エヌ・エヌ新社:著):北欧型のデザインリサーチの要素が入っていて、みんなを巻き込んでデザインするためのチームビルディング、組織にデザインリサーチを浸透させる方法、アジャイル開発の進め方ともからめて、プロダクトづくりに関わる関係者と一緒にデザインリサーチを役立てる方法がバランスよく書かれている。
  2. 『誰のためのデザイン? 増補・改訂版 – 認知科学者のデザイン原論』(D. A. ノーマン:著 新曜社:刊):25年前に出版された「デザイン本の古典」ともいえる書籍の増補改訂版。

レベルアップし続けるための主な情報源

最後に、「レベルアップし続けるための情報源」をお聞きしたところ、森川さんは常日頃、安藤先生や木浦さん、樽本さんなど、今回紹介した書籍の著者の方々が発信しているSNS(TwitterやFacebook)をチェックしているという。

安藤先生:https://twitter.com/masaya21
木浦さん:https://twitter.com/kur
樽本さん:https://www.facebook.com/tetsuya.tarumoto

また、HCD-Netの会員になっている森川さんは、メールで配信される勉強会の告知などはチェックして興味があれば参加しているそうだ。
勉強会の情報:https://www.hcdnet.org/hcd/event/