「SEO×メールマーケティング」のフライホイール効果を生む5つのポイント

:Web担当者Forum on 2022-02-14

目標の設定

  • まずはひたすら訪問者を増やす。ウェブサイトの訪問者が増えると、たいていリンクやシェアなども増える。リンクとシェアは、SEOにおいてグーグルに対するプラスのシグナルになり得る。
  • メールをうまく活用することでコンテンツにたどり着く人を増やせれば、検索順位の上昇と、グーグルの検索結果を通じて自然に生まれるトラフィックの増加につながる。
  • メールマーケティングのリストも拡充して強力なものにしていく。特にユーザーのセグメント化を実施すると効果的。
  • 最終的に目指したいのは、コンバージョンと売り上げの増加。

SEOとメールで目標達成するための5つのポイント

1. 登録のインセンティブ策

  • 最初にやりたいのは、ウェブサイトのコンテンツからメールマーケティングのリスト登録者を増やすこと。
  • 直接のトラフィック、ソーシャルメディアからのトラフィック、参照トラフィック、いずれの訪問者にもターゲティングして、メールマーケティングリスト登録のインセンティブ策を実施すべき。
  • リスト登録と引き換えにボーナスや限定コンテンツを提供して、登録のインセンティブとするコンテンツパワーアップが有効。提供するのはウェブサイトでは手に入らないものにする。例としては、ツール、追加コンテンツ、ダウンロード、無料ボーナス、クーポンなど。

2. セグメント化

  • メールマーケティングの登録者リストは興味関心でセグメント化する。
  • サイトで扱うトピックがかなり絞られているのでない限り、リストの登録者はトピックごとにセグメントすべき。1つの膨大なメールリストにすべての登録者を放り込んではいけない。
  • ニッチな関心に基づきユーザーをセグメント化する。
  • セグメント化のやり方は以下の2通り:
    • セルフセグメンテーション:登録者が自ら関心事にチェックを入れて申告してもらうもの
    • オートセグメンテーション:閲覧したコンテンツの種類に基づいて自動的にセグメントを判断するもの。コンテンツページからメルマガ登録してもらうときに、そのページのカテゴリ情報も一緒に登録しておくだけ。
  • 登録したらどういった内容が届くのかは、必ずはっきりさせる。

3. コンテンツのプロモーション

  • 特によくできたコンテンツを取り上げるべき。すべてのコンテンツを宣伝しようとしない。
  • 訪問者はもうウェブサイトに来ているし、グーグルで検索しているが、サイトのベストコンテンツが何なのかを知っているとは限らないので、それを届けたい。その際に大切なのは、セグメントを使ったパーソナライズ。
  • プロモーションを新しいコンテンツに限定する必要はない。古いコンテンツを選りすぐって宣伝してもいい。古いコンテンツでも本当にベストなものなら、多くの場合、新しいコンテンツ以上の成果が上がる。
  • パーソナライズとセグメント化を実施したうえでベストなコンテンツを届けることで、プロモーションと集客を促進できる。うまく行けば、リンクやシェアなどにもつながり、フライホイールを回し続けられる。

4. シェアのインセンティブ策

  • おすすめは、シェアをしてくれる人たちのセグメント化。業界の人やインフルエンサーのリストを作成して、影響力でもセグメント化を実施すべき。シェアしてくれる人たちに対して特別に、一般公開前のコンテンツを限定で提供する。
  • シェアしてくれる人のセグメントへのメールのポイントは、限定にしたことと、まだ全員に公開していないこと。インフルエンサー側からみると、シェアすべきものが手に入り、特別扱いされていると感じ、オーディエンスにシェアしようという気持ちになる。
  • 最高のシェアをしてくれる人のセグメント化は、多くの場面で有効だ。シェアをインセンティブで促進できるし、うまく行けばSEOにもつながる。

5. キーワード調査

  • Keyword Explorerというキーワードの提案に関するツールがある。
  • キーワード調査はメールにも使える。特に重要なのがメールの件名。オーディエンスの関心がセグメント化によってわかっていると、どんなキーワードでコンテンツにたどり着いているのかを把握できる。そのキーワードをメールの件名に使うことで、メールの開封率が上がる。
  • ウェブサイトを見つけるのに使われたキーワードは、メルマガの登録を促す最高のキーワードにもなる。

おまけ. 効果のあったメールはウェブコンテンツにする

  • 次の2つを達成したメールは、ウェブサイトのコンテンツに転用していい:
    • 大量のエンゲージメント
    • 極めて高い開封率
  • HTMLのアーカイブにして検索ができるようにするのもいい。
  • 質がそこまで高くなければやらないほうがいいかも。