オンラインセミナー by 商工会議所
1. メディア環境の変化
現在は第4次産業革命。
- IoT
- AI
- Big Data
メディアの変化
- マスメディア:企業→マスコミ→生活者 一方通行
- ソーシャルメディア:誰もが発信者であり受信者 双方向
プレスリリースの性格
メディア向け説明ツール→生活者向けツール
2.プレスリリースの作り方
プレスリリースとは記者に情報を伝えるもの。記者の視点に立って作成すべき。
[1]プレスリリースとは
- ニュースがあるか?:未発表のもの。or 新しい事実が追加されるもの。
- 裏付けはあるか?:客観的に納得できる材料が必要。第三者による調査とか数字で示す事実。
- 社会や生活者へのかかわりがあるか?:どのような変化が起きるのか?デメリットでもきちんと伝えることが必要。
- トレンド性があるのか?:旬、季節性、時流、風物のネタ…。タイミングが適切かどうかも大事。
[2]記事になる構成
「結→起承転」の重要な順に書く。途中で読むのを止めても伝わるようにする。
- タイトルが命
- 要は何?
- 記者が書く記事の素材になるものだから、奇抜さは不要。
- なるべく短く。長いならメインタイトルとサブタイトルに分ける。
- !や?は使わない。
- リード文
- 5W1Hの事実だけを並べる。
- 主語は発信者。
- 5W1H(Who, When, What, Where, Why, How)に加えてTo whomとHow much&manyも加える。
- 本文
- リード文での目的語を主語にしてさらに詳しく書く。
- 概要
- URLは絶対にリンク付きにする。
- 問い合わせ先
- 記者は記事にする前に必ず問い合わせしてくるので、すぐに回答できる担当者の連絡先を記載する。
- ビジュアル
- つまり写真。必須の要素。品質が大切。
- 発信日・発信者
- 右上に記載する。
[3]表現のポイント
- 自己評価しない:客観的な事実だけを書く。根拠を示す。
- 対社外的な表現に徹する:部外者が読んでもわかる表現にする。専門用語や業界用語を使わない。
- ですます調で書く:あくまで記者への説明文である。過剰な丁寧さや掲載のお願いはタブー。手紙ではない。「~を発表する」的な表現は記者が書く表現であって他人ごとの印象になってしまう。
- 短く、見やすく:1センテンス50文字、3行以内。段落や箇条書きを活用する。漢字とひらがなは3:7。カタカナは多用しない。
- 用語選びに注意:共同通信社の「記者ハンドブック」が参考になる。記事の元になる報道資料なので注意する。
3.プレスリリースつくりのポイント
[1]どういう時に作るのか?
- 周年記念のキャンペーンの時
- 商品をマイナーチェンジした時
- SNSのアカウントを始めた時
[2]タイミング
- 安い商品・サービス:1,2週間前~当日
- 高いまたは規模が大きい商品・サービス:数か月~数年前
- ウェブサービスはURLが必須。プレスリリースを出すまでに絶対サイトを公開すること。
- キャンペーンの際はあえて当日に出すことも良い。
[3]仕上げ
- 必ず推敲する。見直しは翌日が良い。
- 複数でチェック。音読チェックも効果的。
- スマホ、タブレットなど異なるメディア・デバイスでチェックする。
[4]配信
プレスリリース配信サービスも有用。
- 共同通信PRワイヤー
- PRTIMES
- @Press
- Valuepress
- メディア配信は掲載するかどうかをメディアが判断する。サイト掲載は原則として掲載される。
- プレスリリースは質より量。続けることが大事。
[5]大切なこと
- 自分の情報源を持つ。
- ファミコン語(ファミレスとコンビニで使われる言葉)は使わない。
- メリットとベネフィットは違う。前者は直接的な長所。後者はそれがもたらす良いことや体験のこと。お客様の視点からこちらを示すことが大事。